サービス<外壁>

住宅塗装って何ですか?
父から受け継いだ普通の戸建てですが
家のことはサッパリわかりません

そうですね。正直、私も今の職業に携わるまでさっぱりわかりませんでした。
家の外観を変えるだけなのかな?って思っていた時もありました。
せっかくこの記事を読んでいただいた方に得をしてもらうため、職人しか知らない小ネタや、当社ならではのこだわりとともに塗装について解説していきたいと思います。

住宅塗装の役割とは?

住宅で1番風雨や日光を浴び、ダメージを受ける場所は何処だと思いますか?
屋根と壁です。紫外線や雨などから外壁材や屋根を保護するために塗装が必要なのです!
それと最近の塗料ですと屋根外壁材に特殊な効果を与えることができます。簡単に役割を説明すればこれだけなのですが、もう少し掘り下げて説明させていただきま す。

耐久性の強化

塗料にはいろいろな種類があります。ウレタン系、シリコン系、フッ素系、アクリル系など挙げていけばキリがありません。使う塗料によって耐久性が様々です。5~6年ほどで劣化する塗料もあれば、13~17年ほど長持ちする塗料などピンキリです。


防水性、透湿性の向上

外壁材によっては湿気や水分に弱い素材の物もあります。塗装をしてあげることによって結露やカビから住宅を守ってくれます。


断熱効果

夏など暑い時期に大活躍です。当社では遮熱に特化した塗料も扱っています。一昔前までは工場や商業施設などの人が密集し大きな建物によく使われていましたが、今は一般家庭でも普及し始めています。色の傾向としては明るい、白に近い塗料ほど反射効果が高いようです。
メーカー発表の平均値ですと屋根の温度が28%、電気代が25%も削減されるようです。
以前、当社でプレハブを塗装させていただいたときは、なんと表面温度が40℃も下がったという事例があります。


外観を良くする

やはり1番わかりやすいのが外観の変化です。築年数がかなり経っている住宅でも、まるで新築のような輝きを取り戻します。当社調べによると最近の住宅は1階部分と2階部分で違う色を使う、塗り分け塗装が世間で流行ってきているように感じます。

住宅塗装の必要性

住宅の塗装をほっといたらどうなるのか考えてみましょう。

今回はわかりやすく簡単な例で考えてみます。20~30年ほど前までは板金屋根や金属の外壁が主流でした。酸性雨などが降ると金属が酸化してしまって錆びてしまいます。雨以外にも空気中に含まれる成分などでも錆びの原因になります。錆が広がってしまうと腐食して穴が開いてしまいます。そこから水が入ってしまうと雨漏りや土台の腐食の原因になってしまいますよね。


塗装の厚み?塗り方にはどんな方法があるの?

塗装も塗り方はいろいろあります。オーソドックスなのは機械を使った塗料を吹き付ける工法とローラーを使った手塗りがあります。
前者では主にマンションや学校など面積が非常に大きな建物に適しています。メリットとしては塗るスピードが非常に速いということです。デメリットは塗膜が薄く圧着しにくいことです。一般住宅にはあまり向きません。当社で施工する際はローラーと刷毛(ハケ)を使った手塗りです。塗るスピードは吹き付けに比べれば遅いものの1級塗装技能士が塗膜の厚さを図りながら3回、4回と塗っていきます。3回塗りといってもローラーを3回転がすのではなく、塗って乾かしその上からまた塗り上げるといった工程を繰り返します。

でも塗装って結構高いよね?

たしかに金額だけで見てしまうと数十万円~百万円単位の金額がかかってしまいます。足場代だってかかりますし、住宅の状況によってはコーキングの打ち直しが必要なケースもあります。

節約のつもりで安い塗装を頼んだら3年ももたなかった。

安物買いの銭失いとはこのことです。リフォーム業界に携わっていると結構多い相談が、すぐ塗装がはがれてきて「騙された!」「前にぼったくられた!」といった声をよく聞きます。中には高い金額で安い塗料を使うなどした悪徳な業者もいたのですが、ネットの発達した現代ではほぼ絶滅しています。


塗装したから10年は大丈夫だよね!は勘違い。

上記でも触れたように使用する塗料によって耐用年数や塗装効果は全然違うので、業者さんとしっかり打ち合わせをしましょう。
地域によっても塗装の耐用年数は全然違います!
海沿いの地域や豪雪地帯は平地の場所よりも3分の2程度しか持ちません。
海沿いですと、潮風の影響でどうしても腐食が早まってしまいます。
最近はメーカーからも保証が付いているのですが、海から近い住宅だと保証期間も短かったりします。


お金がかかるからそもそも塗装は後回しにしてた。

大きな金額がかかるからと、メンテナンスを怠ったら大損害!
たとえ話をさせていただくと、車のメンテナンス。
こちらもお金がかかりますよね。しかしお金がかかるからと言ってオイル交換やタイヤ交換を怠るとどうなるのか。エンジンが壊れてしまい修理するのに余計お金がかかった。最悪、事故にもつながってしまい取り返しのつかないことになってしまう。
なので車には車検というものがありますよね。故障してしまうことを未然に防ぐことができます。

外壁や屋根塗装の工事も同じです。違うのは車検といったようなものがないので、気づきにくいのです。
本来なら塗装工事をしておけば済む段階で処置をしていれば80万円くらいで済むものを、ほっといたせいで板金屋根が腐り吹き替えをしなければならない。白アリが侵入し建て直さなければならないといったレベルまで劣化してしまうととんでもない金額がかかってしまいます。

こうなってしまっては目も当てられないですよね。住宅も車や人体と同じで定期的に点検、メンテナンスを施してあげないと取り返しのつかないことになります。
塗装をしないということは節約することにはならないのです。


塗装の劣化具合ってどうやって判断するの?素人にもできる?

はい、できます。住宅の塗装の劣化具合を判断するのに道具も職人のような経験はほぼ必要ありません。まずは家の外に回って外壁をなでるように触ってみてください。

触ってわかる塗装のSOSサイン

触ってみて手に外壁の色。白い壁なら手に白い粉っぽいものは付着しましたか?
こちらが参考の写真です。

このように触ってみて、塗料の色が手に付くようなら塗りなおしの目安です。
このサインをチョーキングと呼びます。

雨風や紫外線などによる経年劣化で塗料の色味部分が完全に露出してしまっているのです。
ちなみに、特例の一部として、クリアー塗料を使って塗装した場合だと色素が含まれていないので、チョーキング現象は起こらないので注意です。


塗装のDIYと注意点

塗装に関してはDIY(日曜大工)は簡単なように思えますが、実際やってみたら…

実際に自分で施工された当社の事務員さんの体験を書いてみましょう。

塗装失敗の写真
  • ・塗料の種類が多すぎて何の塗料を使えばいいのかさっぱりわからなかった。
  • ・自分の家の外壁材、屋根材にどの塗料が最適かわからなかった。
  • ・外壁材の継ぎ目の部分は交換できる気がしなかったのでそもそもやらなかった。
  • ・ローラーを使って塗ってみたら自分でもびっくりするくらい簡単に塗れた。
  • ・細かいところは刷毛を使って塗れば素人にも出来てる感があった。
  • ・しかし、日中明るいところで離れて見てみたらかなりムラになっていて近所の目が痛かった。
  • ・高いところを塗るのに脚立を使ったが怖かった。
  • ・塗るところをはみ出してしまい、変なところまで塗ってしまった。
  • ・余った塗料、使い終わった道具を処分するのに困った。

こういった経験は、ご自身で塗装したことがある方だったらあるのではないでしょうか?

そう、ただ塗るだけだったら誰でもできるのです。しかし、外装の塗装はかなり人の目に付く場所なのでせっかくなら綺麗上げたいですよね。

ちなみに当社の事務員さんは結局会社に塗装を依頼することになりました。
余った塗料も簡単には捨てられず、各自治体の指導の下で処分をしましょう。


でもやっぱり費用を少しでも抑えたい!

当社ではそんな方にも安心のDIYサポートプランというのを実施しております。
足場をかけて、塗料や必要な材料を当社でご用意させていただきます。あとはご自身で塗るだけ!
必要なときに呼んでいただき職人からのアドバイスも聞くことができ、当社では塗料の販売もしておりますので格安でプロ仕様の塗料が手に入ります。

もちろん、万が一失敗しても当社に任せていただければ手直しなどのサポート、もしくは仕上げまでの施工までやらせていただきます。 そうすれば工賃の半分近くかかる人件費を大幅に節約することができます。

住まい工房「和」の施工方法と施工例を紹介

当社で塗装に対して一番こだわっている部分が下地処理です。

下地処理を制する者が塗装を制するといわれておりますが、当社もその通りだと思います。
下地処理って何するのと思いますが、錆を落としたり凸凹の部分を埋めたり高圧洗浄をしたり。様々な工程があります。料理でも下ごしらえをしておくと、料理の仕上がりも全然違いますよね!

錆びているのにそのまま上から塗料を塗ってしまったら錆が生きているので中でどんどん腐食が進行していってしまいます。汚れなども付着したまま下塗り材を塗らないで塗ってしまうと塗料のノリも悪くなり、早期劣化につながってしまいます。


20年もつ塗料だから大丈夫なんて声をよく聞かないですか?

その秘密も下地処理にあります。
100%の下地状況まで回復させてから塗れば実現するのですが、正直95%くらいが限界です。経年劣化や傷により修復にも限界があります。手抜き業者だと下地の処理を適当に済ませてしまうので、塗料の効果を発揮させられないので非常にもったいないし、塗装業界全体のイメージが悪くなってしまいます。

当社では一時の手間は惜しみません。この業界は信用商売なので、1回きりの付き合いではなく、次もお願いしていただけるよう、手間暇を惜しまず少しでも耐久性が上がるようにと施工させていただきます。

住まい工房「和」ではこんなことをやっています。

日本には四季があり夏に塗る場合、冬に塗る場合があります。

昔は寒いと塗料の粘土が高くなって塗料が伸びなくてノリが悪いんじゃないの?
塗装は夏じゃないと。といった偏見が強かったです。昔と比べて塗料も新しいものが開発され、塗装する職人の技術も年々上がっていっているので季節はほとんど関係なくなってきました。逆に夏だと乾くのが早すぎてしまい塗りムラができてしまったりするのですが、当社の1級塗装技能士にかかってしまえば問題ありません。塗る当日の天気、気温、湿度などを考え今までの知識や経験を活かし、塗料にシンナーなどを混ぜてその日の状況にあった調合をします。

本当なら塗らないで交換さえしてしまえば手間がかからなくて楽だという場所も、塗装さえすれば長持ちしてまだまだ使えるという判断なら我々の塗装チームはしっかり塗装します。こうすれば少しでも安価でお客様に提供できますしね。

こういった情報をインターネットで公開すると他所の塗装屋さんからひんしゅくを買ってしまうのですが、当社の塗装チームの強いこだわりで【良質なものを少しでも安く】と思いこういう細かい仕事を継続して取り組んでいます。

施工風景

まずは高圧洗浄をします。
水の勢いで掃除をするので建物も傷めず、綺麗にしていきます。
当社ではエンジン付きの高出力の洗浄機を持っているので、チョーキングごと洗い流していきます。


次に下地処理を行います。
必要なら外壁材の継ぎ目のコーキングを打ち換えます。
主に板金屋根ですが、錆びている部分を削っていきます。
本例なら電動工具を使い磨いていくのですが、当社では手作業で磨きます。

この状態だと削った鉄粉が残ってしまうのでもう一度洗い流します。
ちなみにガルバリウム屋根の場合は素材自体の耐久性も高く塗料をはじきやすいので、気合を入れてしっかり磨きましょう。
他にも、凸凹があった場合なども変性シリコンを使い埋めていきます。
あまどいのページ、変性シリコンで穴埋めのページへ

次は養生です。
養生って何?と思いますが写真を見てもらえればすぐにわかります。
窓など、塗料がついてはいけない部分を保護します。
この作業をすることによって、余計な気を遣わずに塗れるので、作業効率もぐっと上がります。

下地処理が完了したら下塗りです。
ここでは錆止め塗料を塗ったり、シーラーと呼ばれる塗料など、塗る素材に合ったものを塗っていきます。シーラーというのは簡単に説明すれば接着剤のようなものです。
これを塗ってあげることで塗料もノッてきますし、耐久性の向上にもつながります。
ここまできてやっと塗料の出番です。

塗っていきましょう。
先にローラーじゃ塗れない、細かいところを刷毛で塗っていきます。
それからローラーで一気に塗っていきます。慣れていない人が塗っていくと塗膜の厚さが不均一になり、さっきまで塗っていたところと厚さが変わりムラになっていきます。


しばらく時間を置いて、乾いたらまた塗料を塗っていきます。上記で説明したように、塗る回数を多くすることでその分塗膜を厚くしていきます。
ちなみに、当社ではタイル調の外壁材を塗りつぶすのではなく、くっきりと目地を出す工法も取り入れてます。洋風なお家などでは大活躍します!県内でも目地だし塗装を行っている塗装屋さんもまだまだ少ないです。詳しくは当社のブログで紹介しているのでご覧ください。
ブログのページへ


さあ、仕上げです。
細かい部分の塗り忘れや塗料の垂れ、ゴミなどを落としていないかもチェックします。


完了です!
見比べていただくと一目瞭然ですね!まるで新築に生まれ変わったかのようです!

まとめ

住宅の塗装はどうしても後回しにしがちです。やらなきゃと思っていても気が付いたら結構な日数が経っていることが多いです。特に、住宅の塗装は雨漏りとかと違って大至急処置しなければならないというわけではないので、見落としがちになってしまいます。
塗装した時期をある程度把握しておいて、管理することがオススメです。

また、高額な工事になるためトラブル防止のために施工業者とはしっかり打ち合わせをしましょう!
当社ではカラーシミュレーションはもちろん、実際に施工した現場をお客様に見ていただいたり、過去のアンケート用紙を見ていただいた上での施工になるので満足度には自信があります!
お客様満足度100%を目指し、日々奮闘中です。

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